(長文)電車で旅をしてきました.

 こんばんは.
私は昨日から風邪を引いてしまいました.
寒くなってきたことですし,皆様も,お体には十分お気をつけて.

 さて,今日は大回りの旅をしてきました.
経路としましては,
綾瀬−北千住−上野−秋葉原−千葉−館山−
安房鴨川−勝浦−大網−成東−松岸−成田−
我孫子−亀有という感じです.

綾瀬駅


北千住駅(慌てて撮ったためブレブレ)


上野駅


秋葉原駅


千葉駅


 秋葉原から総武線で千葉に向かう際,
隣に掛けていた結構可愛い女の子が寄りかかってきて,
幸先がいいなあと思った次第.

 千葉駅では乗り換えに余裕があったので,
まず朝食にうどんを食べ,昼の弁当を買う.



 買ったのは「潮干狩り弁当」.
今回の旅にあたって,弁当の前情報は調べなかったので,
完全に行き当たりばったりの選択である.
駅弁はどれも割高で,これも760円した.
アサリとハマグリが味わえると書いてあり,それに惹かれて買ったもの.

 そして館山行きに乗るわけだが,
ここで下調べ不足のせいか,クロスシートを取りそこねる.
2号車のドア付近で電車を待っていたところ,
クロスシートが配置されているのは1号車であったようだ.
来てから気づくも時既に遅し.とりあえず男性の斜向かいに座る.
この男性は2〜3駅も乗ったら降りたので,
進行方向に向く形で座り直すことができたものの,
今度は斜向かいに妙なおばさん.足を伸ばすのはやめてください.
で,暫く乗ったのちに,海は右側でないかと気づく.
しかし,右側のクロスシートには6〜70歳の女性が腰掛けており,
見た感じでは館山まで乗りそう.観念してそのままの位置に座っていた.



 どの写真も失敗気味ではあったけれど,
とりあえずこれが“まし”だと思ったので選んでみました.
内房線の車内からひとしきり田園の風景を眺めたのち,
眼下に太平洋を臨む位置に出たときは,疲れも吹き飛ぶ思いがした.
この日は晴れて波も穏やか,夏を待ち焦がれるかのように,
海は白い船舶を点々と浮かべていた.
船たちは思い思いに海の上を辷ってゆく.



 館山で安房鴨川行きに乗り換えると,
右側のクロスシートを占有することができた.
無論,人を立たせてまで無理に取ったわけではなく,
乗客はまばらだった.



 構図がまずいのはこの際気にしないことにしていただいて.
日頃海の見えない土地に住む者にとって,
やはり海というのは特別の感情を起こさせるものらしい.
頭の中では,何故か無数の蟹がこちらに向かって手を振っていた.



 安房鴨川に着くと,特急わかしお号に乗り換える.
特急とはいっても,勝浦までは普通列車
追加料金を払わずゆったり座れるというのは嬉しかった.



 朝の海は白砂を散りばめたかのようだ.





 勝浦で少し待ったのち更に乗り進む.
大網から成東にいたる辺りでは,記憶が曖昧だ.
やはり,無理をおして旅をすると,どこかにしわ寄せが来るらしい.
ほんとうは,海を見ながら昼食と洒落込みたかったのだが,
12時頃に走っていたあたりが海が見えない位置だったのと,
朝食をとったのが6時ごろであったため空腹で,
松岸に向かう車内にて弁当を広げることと相成った.



 おかずには味がしみておりなかなか.
私は,米じたいにも味がついているのかな,と思ったのですが,
貝と一緒にご飯を食べる感じかな.
ごちそうさまでした.





 松岸で乗り換え.
銚子まで行かないの,と思われるかも知れませんが,
銚子に行きますと,経路が重複するため,アウトなのです.
そこで松岸にて電車が折り返してくるのを待ちます.







 風車.
風車って,どこか惹きつけられるところがある.
3枚の羽が規則的に回転する,それだけの巨大なからくりであるが,
(むろん無駄に回転しているわけではない)それなのに惹かれる.
それも,オランダに見られるようなものではなく,
この無機質な風車がいちばん好きなのである.



 それから,道中,田んぼの只中に宝船のようなオブジェが現れた.
これの子細は分かりかねるものの,何となく気になるのであった.



 そして成田駅
いよいよ終わりが見えてきた.
前面展望を撮ろうとしたところ,運転台に3人おり,
人が邪魔になって撮れそうになかったので諦めたという経緯もある.
この,成田線のまっすぐな区間が好きなのだが.



 締めは見慣れた銀と緑の車体.
出発が4時,到着がおよそ17時なので,
総計13時間ほどかけて房総半島などを回ってきたことになる.
途中,本を少しは読んだのだが,やはり体調が思わしくなく,
あまり捗らなかった.
異国情緒を少しでも味わえたらと思ってはいたものの,
休日はそれなりに人が多くて,結局イヤホンに頼る羽目に.
平日休みの日にもう一度挑戦してみたいなあ.

 というわけで,今回はこの辺りで.